必ずしも私がblogでとりあげたい話題とはかぎらない

「サイトの知名度をあげるには
多少なりともえげつない方法を使ってでも」と,
前回書いたわけですが,
これに対してyas-toroさんが考察として述べておられた一節が
実に率直な意見だと思いました.


■サイトの知名度(from 紅髪の小部屋)<明日は明日の風が吹く>

実際問題、どうしたら良いのか分からない(笑)。
それに無理をして変なことをしたら、その分疲れてしまいそう。
したい事をして、それが有名になる理由になり、
且つ後からは削除した方が良いと思われるような内容であれば、
成立するかもしれないけども。


私が本文中で「えげつない方法」として,
一例を挙げたのは,いわゆるわいせつなサイトでした.


それは今更私が事細かに説明することでもないのですが,
新しいメディアが普及する上で「エロ」の影響力というのは
すさまじいものがあり,ネットの普及は言わずもがなですが,
少しさかのぼるなら,ビデオの普及の影にも
やはり「エロ」の力があったと言われているので,
ヒット数が欲しいだけなら
そういうトピックスを扱えばいいというわけです.


それはもちろんアフィリエイトなどの目的がない限り,
ヒット数自体に全く意味がないため,
「自分の書いた文章,テキストを読んでもらおう」という人間,
それこそ私のような者にとっては
えげつない方法ではあっても,使える手段にはなりません.


自分と同じようにblogを持つ人たちとのやりとりで,
「〜万ヒットしましたよ」と語るときに,
そのヒット数が大きければ大きいほど
充実感は高くなるということは否定しませんが,
いざ自分のサイトを紹介したら,
いたるところにエロコンテンツがちりばめられている・・・なんて状況は,
少なくとも私の望むべきものではありません.


ただ,そこまで露骨なものではないにせよ,
それを巧みに使っている人が,
blogを書いている人の中には存在していることを,
最近は認めざるを得ない感じがしています.


そう感じたきっかけは,
私のblogにトラックバックしてくれた方のリンク先に飛ぶと,
まさしく前述の「エロコンテンツがちりばめられている」サイトで,
しかしながら,私の書いたテキストへのコメントもなされていたりすることが
少なからずあったことでした.


私の書いた,比較的お硬い文章と,
エロコンテンツが共存しているとまではいいませんが,
単純にそのサイトの方が興味関心を持ったという点においては
どちらもネット上の関心事として同等なわけで,
当然ながら「一緒に掲載するべきではない」などと言うツッコミは不当ですし,
「一緒に掲載していいのだろうか」という心配もナンセンスです.


むしろ私が巧みだと思う理由は,
そういうサイトを訪れるきっかけとしては,
エロコンテンツだったかもしれないけれど,
同時に普通のコンテンツ,例えば私の文章への感想などに
なんとなく目が留まって読むことは,おおいにありうると思うのです.
そしてそのコメントが印象に残れば,
場合によってはエロコンテンツ関係なしに,
そのサイトを訪れることになるかもしれないわけです.


そして,それを積みかさねていった結果「知名度」を獲得し,
何食わぬ顔でエロコンテンツを切る・・・なんてことになれば,
それは私が言う”えげつない方法”になりますね.
もっとも,ここまで例を挙げて説明できる私でさえ,
そういう手段を取らないのは,
前述したように,誰かへの紹介ができないサイトを作りたくないという
こだわりがあるからです.


そのこだわりを捨てられるなら,という条件がつく点で
「えげつない方法」と言えるわけなんですが,
センスのいい方はここまでの説明で,
似たような手法をとりつつ,こだわりを捨てずに済む方法を
見つけているかもしれません.


・・・というのも,
今回挙げた例にあった「エロコンテンツ」の部分を
それと同等か,それに順ずるトピックスに置き換えればいいのです.
例えばこの”はてなダイアリー”には
「注目のキーワード」や「注目のURL」を表示する機能がついていますから,
つねにそれを追いかけるような記事を盛り込んでいれば,
かなりの反応を期待できるでしょう.


もちろん,エロコンテンツほど強烈なヒット数は稼げないかもしれませんが
少なくとも他人に紹介できないサイトになることはないはずです.


ここまでくるといよいよもって,
どうして私(紅髪)がやらんのかということになりますが,
それは単純に「注目のキーワード」や「注目のURL」が,
必ずしも私がblogでとりあげたい話題とはかぎらないからです.


これがヒット数をどれだけ稼げるかというレースか何かなら,
やっていたかもしれませんが,
そんな競争中なら,わざわざいい方法を晒したりしませんからね(笑)