サイトの知名度

サイトの知名度というのは
どのようにして上がるのかを考えるときがあります。


私の場合、ここでいうサイトというのは
主にblogサイトだと考えてもらっていいのですが、
例えば最近見かけた、
「blogの女王」と「新blogの女王」というキャッチコピーを見たとき、
誰がその称号を冠しているかよりも
何をもってそう判断されたのかが気になりました。


純粋な判断材料としてはカウンターの数字などによるもので、
いわゆる「ヒット数」がその目安になっているのでしょう。


ただ、それだけを目安にして
サイトの知名度を語るのであれば、
極端な話、卑猥なサイトのほうが
サイトとしての「知名度」は上だということになります。


ただ、えてしてそういったサイトは、
知名度」とは何であるかを考える上では参考しづらいところがあります。
取り扱う内容が内容だけに、その多くは、規制などの対象となって
現れては消えるということを繰り返すため、
統計的には高い知名度をほこっていておかしくない「ヒット数」を
稼いでも一般的にはほとんど知られることがないのです。
最近ではあまり使わなくなった言葉ですが、
アンダーグラウンド」と言ってそのあたりのサイトをくくるのは、
”表面に出てこれない”という点で実にうまい言い回しです。


さて、そのあたりも考慮に入れた上で、
改めて「サイトの知名度」を考えるとするならば・・・


「表向きに出せないような話題は避けたうえでヒット数を稼ぐ」


・・・といった感じになるのでしょうか。


自分で問題提起しておいてなんですが、
そういわれて見るとなんだか思い当たるような気がしないでもありません。


前述した「新blogの女王」が
「新blogの女王」と呼ばれるようになってから、
それまで自らのblogにおいて取り扱っていた、
コアなネタのいくつかを削除していました。


それは本人のイメージダウンを避けるためというよりは
著作権的な問題を考えた上での処置だったようですが、
それはまさに「表向きに出せないような話題は避けたうえでヒット数を稼げ」
ということを、実践したからではないかと思える事例です。


昔から彼女のblogを楽しんでいたいたファンからは
批判の声が上がったのも事実なのですが、この事例の興味深い点は・・・


「サイトの知名度を上げるきっかけになった内容を
なかったことにしても知名度は高いままである」


・・・という点だと思うのです。
ものすごく例えは乱暴ですが
不祥事を起こしたタレントがいた番組が
そのタレントによって人気を博したにも関わらず、
そのタレントは最初からいなかったことにして番組を続ける、
そんな感じです。


今でこそ「大人の事情」としてネタにして流すような風潮がありますが、
釈然としないところはあっても、それで納得させてしまえるのが、
知名度」の力なのではないでしょうか。


たいていそういうことがあると、
批判の槍玉に上がって、
ネット上だと、炎上、お祭り状態になったりするわけですが、
それでも一度獲得した「知名度」はなかなかしぶといというか、
惰性でそのサイトを見に行く人はいるでしょうし、
知名度」を獲得してからついたファンにとっては
何も変わっていないことになるので問題にすらならなかったりします。


blogを書いている人間としては、
どうすれば「知名度」を上げられるか?
・・・ということを考えることも多いと思いますが、
つまるところ多少なりともえげつない方法を使っても、
あとから「なかったことにできる」というのが現実なのでしょう。
なりふり構わずにいろいろやるのも手なのかもしれません。