勝手な関係


先日の日記で
survive陛下の日記を
さんざん勝手呼ばわりしたわけですが・・・


>危険な関係
>自分勝手な登場人物が随分多いドラマだなと


>自分は不倫の果てに離婚したのに、
>自分が親が不倫の果てに出来た子供だったっていうのを知って、
>美佐緒が実の父親を毛嫌いし始めるっていうのはどうも意味が判らん。
>別に遺伝上の親がどうであれ、
>自分の中で大きくある存在の方の人が親なんじゃなかろうか。


>岩槻兄も美佐緒が矢内康一郎の娘だって知ったとたん、
>心で思うだけならまだしも口に出してまで
>「あんたの娘だと知ってたら離婚するんじゃなかった!!」とか
>言い出すのってどうよ?


6月4日2005-06-04 - survive arbitrary!における、
この「自分勝手」のニュアンスと、
私の言う「勝手なことしか言わない」のニュアンスは
だいぶ違っているのが興味深いと思ったので
陛下の日記にコメントするのではなく、
自分の日記で取り上げてみようと思います。


私は今までの人生において、
男女問わず「不倫」「二股」の経験者と
何度か話したことがありますが
その人自体の人格と、
同時に複数の異性と付き合うことに対する貞操観や
抵抗感に対する認識が一致しないことに驚きました。


簡単に言うなら・・・


『ふだんつきあう分にはいい人だが
恋愛に対してはおおよそいい人ではない』


・・・ということです。


それを感じた話題としては、


「自分は今、複数の女性と付き合っているが
そのうちの一人に、別な男がいるとわかったため
一晩かけて言い争いになった」


「今自分が同棲している男性とは結婚も考えているくらいだが、
一方で、理屈抜きに気に入ってしまった妻子持ちの男性と不倫関係にある」


冗談抜きに陛下のと取り上げた、
ドラマのあらすじみたいな内容です。


私は基本的に
社会的に印象を悪くするような内容において
名指しで日記に取り上げることをさけるようにしています。
それでも身近な人には内容だけで推察されてしまうのですが、
その辺は私が明言しない限り確定しないので
最終ラインだと考えています。


・・・それはともかく、
はっきり言って私には理解のできない認識でした。


前者において、
「浮気は男の甲斐性」とか聞いたことがありますが、
相手を責める際のモチベーションの問題として、
責める側も別な異性と付き合っている以上、
あまり強くは言えないはずで、それを一晩続けるなど、
とても私には想像できないことなのですが、
その人に言わせると


「やっぱり何か悔しいからどうしても譲れない」


・・・ということでした。
もはや感情レベルの話になってきたので
「譲れない」ものとやらが
自身のプライドなのか、その女性なのか、
あるいは両方なのか、聞く気になれませんでした。
聞いても私が理解できる領域ではなかったと思います。
同意できる人がいるとすれば
同じ経験を持つ人ではないでしょうか。


後者にいたっては事情がヘビーな割には
「理屈抜きで」と言っている分だけ前者より
すがすがしい部分があります。
そのへんの割り切り方と言うのは
男よりも女のほうが優れているのではないかと
関心してしまったくらいです。


そもそも理屈で説明できるような話なら
すでに表立って話されていていいことなので
そういう言い回しになるのが
ある意味正しいのかもしれません。
その人からすれば、
前者のように「一晩言い争う」などというのは
非常に馬鹿げたことに思われることでしょう。


彼らの顛末がどうなったのかはこの際どうでもいいです。
そんなことはドラマでも見て想像すればいいことですし、
おそらくドラマ以上の納得がいく結末など
用意されていないと思います。
(ドラマの結末自体もがっかりすることが多いくらいですが)


私はどうもそのへんで
割り切ってしまうせいか
他人の色恋沙汰にイマイチ関心が持てません。


「わかってもらえないかもしれないんだけど・・・」


・・・などと話はじめに言われた日には


「だったら言うなよ」


・・・と言いたくなるクチです。
もっとも、そういう人はとにかく話したい人で、
アドバイスが欲しいと言って来ていても
実際はアドバイスする前に自分で結論を出してしまったりします。


むしろ私は身近なところに
そういう話をやたら聞かされるという友人がいて、
その人のほうが気の毒に思えました。


そんなわけで、
もろもろのことを全部考えると
やはりそのテのネタは昼ドラで見るくらいがちょうどいいと思います。
イライラしてきたらスイッチ切ればいいことですし、
こんなにお手軽な話はないでしょう。


私の感じていたニュアンスの違いと言うのは、
その辺のフットワーク的なもので、
陛下の勝手さは
例えばドラマの中の二人よりはるかに軽く、
それなのに人生を楽しむために、よりよく使われています。


例によって陛下本人は意識してないでしょうが
見習いたい部分です。
(けなしてから褒めますw)