兄弟対決


同居している弟はこの春めでたく成人式をむかえたのですが、
ときどき皮肉交じりに使う、お約束のネタがあります。


「”アンタは大人になるのが少し遅い分、
後々小遣いを多く貰えるんだから・・・”と言われて、差額に我慢してきたけれど、
歳を取ったらとったで、大人扱いされて小遣いがもらえなくなって
あまり埋め合わせされている気がしない。」


こればっかりは先に生まれた者と
後に生まれた者の違いなので、どうにも同情してやれないというか、
批判されているのが私も含めた話なので、
言い返しようがありません。


それだけに、ことある度、使ってくるネタなんですが、
弟は幼少の頃からその理不尽さを何とかできまいかと、
可能な限り4歳の年齢差に関係なく、
兄弟を平等に扱うように主張してきたため、
ごく近しい親戚は、私と同額の小遣いを与えてくれていた人も少なくありません。


・・・もっとも、それだけに
大人扱いされるのを早めてしまった気がしないでもないのですが、
それも人生です。


私の弟は、生き方としては私よりも要領のいいところがありますし、
世渡りも人付き合いもうまいようですが
親戚づきあいに関してはどうにもそのキレが鈍るようです。


その点、私は生き方が不器用で、
世渡りや人付き合いで褒められるようなことはほとんどなかったのですが、
男のくせに愛想だけはよかったせいか、
年配や、親戚には覚えめでたい部分があります。


見た目もそうなんですけど
つくづく似てない兄弟ですよ、ホント。