僕らの勇者王


研究室の仲間と食事に行こうということになり、
検討の結果「やはり焼肉だろう」と決まりました。


しかし、別の用事で出発が遅れたため、
24時閉店の店に着いたのは22時30分でした。


さすがに皆も空腹だったため、
例によって食べ放題の店に、
意気込んで入りました。


ところが・・・


おかみさん「9時半頃で食べ放題は下げちゃうのよ」


どうやら表の看板は飾りのようです。
これでメンバーの意気込みは一気に行き場を失い、
一転して反応に困りました。


おかみさん「でもね?でもね?同じ2000円で、十分食べられるわよ?、例えば・・・」


メニューを開いてオススメチョイスを説明し出すおかみさんですが、
そういう問題ではありません。


しかし・・・
そんな状況下であろうと関係ないのが私・紅髪。


紅髪「あ、じゃあ出直します」


おしぼりを手渡されていて・・・


水まで出されていて・・・


オススメまで教えられて・・・


それにもかかわらず皆を引き連れて店を出た私。


店を出て間もなく、勇者扱い。


・・・こんなことで「すごい」とか言われたくないんですけどねぇ。