「ライブドアっていうか、ホリエモンのキャラが嫌いで敵対してるだけ」


ここのところ連日ニュースの中心は猫も杓子も「フジテレビVSライブドア」なんですが、
あまりニュースに興味のない我が弟でさえ、関心を抱いているようでした。


司法判断云々とか、経営権獲得をめぐる策略云々に関しては、
半日テレビをつけていれば大体のことがわかるでしょうから割愛します。
じゃあそれを語らずして何を語るのかということになりますが、
私としてはそもそも「フジテレビVSライブドア」という取り上げかた自体が
どうかと思うのです。


個人的には海外メディアからのとらえ方のほうが、うなずける部分があります。



■海外メディアの見方


「今回の対決は起業家精神と古い資本主義の闘いだ。
日本の旧体制が反射的に堀江氏を拒絶したということで、
変化を極端に嫌う日本の企業風土の特異性がよく分かる」
(米ニューズウィーク誌日本版副編集長:ジェームズ・ワグナー)


たまたま今回、フジテレビが対象となっただけであって、
これが他のTV局だったとしても
同じことが起きていたであろうことは容易に予想がつきます。
その意味で、今回の一件で注目すべきは、今後の日本企業に与える影響であって、
どちらが勝つかではないと思うのですが、
なんだか話題の中心が常に「勝敗」にあるので私としては、
だいぶ冷めた目でこの件を眺めていました。


すっかり忘れている人も多いみたいですが、
これと似たようなことが、以前に、それも最近ありました。
プロ野球再編問題」です。
あのときも先駆けたのはライブドアだったわけですが、
オーナー陣の対応は「保守的」いう点で今回の一件と似ています。


ライブドアのやり方を強引だと考える人、
それをよしと思わない人は多いと思いますが、
案外私の弟が言っていたことが的を得てる気がします


「フジテレビとかってさ、ライブドアっていうか、
ホリエモンのキャラが嫌いで敵対してるだけじゃないの?」

堀江社長のふてぶてしさが日本人の好みに合わないのは間違いないと思います。
・・・ただ、あの人がふてぶてしくすればするほど、
それが今後世に現れてくるであろう起業家たちを評価する際に指標となるはずです。


堀江社長よりはいいかな」


そんなワンクッションを置くだけで、
古い考え方の人でさえすんなり彼らを受け入れるのです。


楽天ゴールデンイーグルスが誕生し、
ダイエーホークスソフトバンクホークスに変わったときの、
あのあっさり感。


私は堀江社長が嫌いじゃないです。
・・・好きにはなれないでしょうけどね。