銀玉と銀歯


近所の空き地に歯医者が出来るようです。


空き地といっても、ここ半年の間に出来た空き地でして、
その前はパチンコ屋でした。


大学院へ行くための学費を稼ごうと、アルバイト先を探しているとき、
そのパチンコ屋にも電話したことがあったのですが、
結局働きにはいかず、
私が学費のめどをつけたころにそこは閉店して空き地になったのです。
行かなくてよかった、などと思うよりも、あまりのタイミングに驚いた記憶があります。


決めたバイト先もパチンコ屋で、
バカスカ金をつぎ込むお客さんを見ていたため、
閉店する理由が見当たらないような気がしていたのですが
同じパチンコ屋でも、やはり儲かる店と儲からない店はあるようです。


ギャンブルに興味のない私は、詳しい仕組みなどわかりませんが、
少なくともどんな業種だろうと、儲かる店と儲からない店の違いに
「立地条件」が関わっていることぐらいは想像がつきます。


ではパチンコ屋の跡地に医療機関が出来るというのは
果たして「立地条件」的にどうなのでしょうか。


風水的にどうだとか、縁起のいい場所だとか、
賭博場の跡地では感じが悪いとか、
そういうことではなく、何らかの統計的根拠に基づいた
「立地条件」としてどうなのか、ということです。


コンビニ業界はこの「立地条件」がすべてであり、
場合によっては他のコンビニをつぶすような意図で
出店することすらもありうるという話を聞いたことがありますが、
同じような見方で考えると、
近所にはすでに歯医者がたくさんあります。


建物に年季の入った小さな歯医者もあれば、
おしゃれな外装の新しい歯医者もありますし、
病院と並べて開業している歯医者まであります。
はっきり言って供給過多です。


強いて特色を挙げるなら、
新しくできる歯医者は、パチンコ屋の跡地に出来るだけあって、
広めの土地にビルを建て、
複数の診療科目を受け持つこと、でしょうか。


そもそも、医療機関にくるのは「患者」
店にくるのは「客」なので、比べること自体間違いなのかもしれませんが・・・・


ビルの完成は春先になるようです。