To Heart R 第五回

dk07212004-11-05



毎週恒例


To Heart 〜Remember my memories〜


・・・のレビューです。
今回もネタバレしないようにポイントを抑えつつ、
語ってみたいと思うのですが、
正直言って今回は・・・ちょっとなぁ・・・。




①エクストリーム


To Heart世界ににおける総合格闘技のことで、
綾香が現役チャンピオンということになっています。


葵ちゃんルートのシナリオでは欠かすことの出来ないテーマで、
今回の話はこのエクストリームの決勝戦がメインになっているのですが、
そもそもこのエクストリームというもの自体がゲーム本編でほとんど語られておらず、
むしろあまり知られていない格闘技をひろめようとする姿こそがストーリの基盤的な部分だったので、
実際の試合をやって逆に安っぽい感じが出てしまった気がします。


ここまで言うとネタバレといえばネタバレなんですが、
エクストリームという設定に対する解説的な意味合で取り上げたのでギリギリセーフです(爆)


サイキッカーことねは?


先週に引き続き、今回も彼女は活躍しまくりです。
もちろん超能力にまったく触れることなく
葵ちゃんのマネージャーとしての発言に終始します。


ギャルゲー原作アニメの宿命として、
一度スポットライトがあたると、そのヒロインはその後全く出番がなくなってしまう、
・・・ということがあげられるのですが、
これは大勢のヒロインを登場させる以上しかたないことです。


ここ2話のストーリは
まさに葵ちゃんと琴音ちゃんにスポットが当てられた内容だったのですが、
ここで超能力がらみのネタがなかったということは
今後はさらにその可能性が低くなるということです。


私は別に超能力ネタが見たいというわけではないのですが、
彼女のキャラクターをあまり生かせてなかったことが
正直心残りです。


③坂下ー!!!


内容はさておき、彼女がきちんと出てきたことは嬉しかったです。
声も原作どおりの「今井由香」さん。
彼女は私の中である意味、岩男潤子さん以上に懐かしい存在です。


一時期、少年主人公もヒロインもこなす
ハイブリッドな活躍をされていた記憶があったのですが、
急に出演が減ったのは何かあったからでしょうか?


・・・なんにせよ、声がそのままだったので
ファンとしては素直に喜ばしい点です。


④原画に木村貴宏さん


木村貴宏さんというと一般的にはガオガイガー
キャラクタデザインが一番有名ということになるのでしょうが、
むしろこの方の作風は代表作云々で語るより



「おっぱい」


・・・の一言で言い表した方が分かりやすい気がします。


事前に知らされていた作画監督の名前で
ある意味どこで協力するのか、もっとも謎だった人といってもいいのですが、
ここしかないといえばそうで、
格闘シーンや数箇所のカットで時おり顔をのぞかせる、
バストの躍動感やツヤなどはまさにこの人の仕事でした。


* * *


こう言ってはなんですが、
今回の出来はかなりよろしくなかった気がします。
格闘技ネタだけあって演出面に力を入れたようですが、
話の流れがそれを生かしきれていません。


前回アニメ化されたときにも
エクストリームネタはあったのですが、
演出は地味でもリアリティのあるものだった気がします。


・・・あちこちで、このアニメに対して
「なんとなく薄っぺらい」という評価を聞くのですが、
このままだと本当にそういう印象で終わってしまいかねないので、
なんとか頑張って欲しいです。