コミティア69体験記(前編)


28日

そもそも、メインで申し込んだ浅間さんが、
前日当日ともにバイトのシフトを入れているのは
どうかと思うのですが、
開催時間は外しているので一応セーフなのでしょうか。


・・・前もって原稿が完成しているなら
そう言えなくもないのですが、
直前まで筆が進まなかったようで、
前々日まで私は気が気じゃありませんでした。


PM3:00
一応作業の目処がついたということで
浅間さんが紅髪宅に到着。
絵は完成していましたが、台詞が無い状態の原稿を前に、
今後の予定を話し合いました。


あさま「んー、台詞は手書きかな!」


紅髪「えー」


私のヘタレマンガがある都合上、
浅間さんのマンガは完成度を上げておく必要があるので、
ここは引き下がれません。


紅髪「ちゃんと写植しましょう」


あさま「えー」


よりにもよって浅間さんのバイトのシフトは夜勤。
PM10:00〜AM6:00は紅髪しか作業できません。
浅間さんはバイトへ行く前に印刷をしようという主張でしたが、
それは紅髪一人でもできるということでおしきり、
浅間さんが台詞をパソコンに打ち込んで、
順次プリントアウトしたものを私が貼り付けるということで
作業開始です。


PM9:00
どうにかすべての台詞を貼り付け終わり、
不測の事態をいくつか想定した対策を話し合って
浅間さんをバイトに送り出しました。


コミティアの開場はAM9:00なので
浅間さんはおそらく寝ているヒマが無いことでしょう。
本人もぼやいていましたが、
それなら先に原稿を仕上げておいて欲しいところです。


PM10:00
原稿をすべて抱えていざ印刷へ。
向かう先は・・・


大学の研究室(爆)


コピー代金を浮かすためとはいえ、
夏休み中で来ている人も少ないことまで計算に入れていて
なんともあこぎな発想です。
もっとも、さすがに申し訳ないのでコピー用紙だけは持参していきました。


29日

AM0:00


紅髪「ああ・・・日付が変わってしまった」


そんなことをボヤキながら、
延々とコピーを繰り返す私。
単純作業とはいえ、落丁が無いように気を使うので
何気にストレスがたまります。
会社のコピー取りってこんな気分なんだろうなと
勝手に想像しながら、ひたすら印刷すること600枚。


AM3:00
印刷完了。
終盤、集中力が落ちたものの後で確認しても
ミスプリントは1枚だけだったので我ながらたいしたもんです。


AM4:00
帰宅して、PCを起動。
自分の原稿の仕上げに取り掛かりました。


途中から浅間さんの写植作業に移行したので
私のマンガは完成していなかったのです。
完成させていないことにはヘタレマンガが
マンガですらなくなるので大変なコトになります。


AM6:00
原稿完成。
幸いPC上での作業なので、
私の印刷に関してはプリントアウトするだけです。
製本している余裕はないので、
製本用のホチキスを含めてとにかく出展用の準備を開始しました。
まったくもってギリギリです。


AM8:00
浅間さんに連絡を入れて、いざ出発。
なんとか間に合いそうです。


                          (つづく)