猛暑

記録的猛暑ということですが
暑いですねぇ。


大学、大学院での授業は
冷房の効いた部屋で行われるのでまだいいですが、
こんな日、小・中・高の学校はどうしているのでしょう。
少なくとも私は
大学に入る前にエアコン備え付けの学校に通った記憶はありません。


逆に猛暑の中の授業で
特に記憶に残っているのは中学校の授業です。
確か理科の授業だったと思います。


暑さで内容なんてこれっぽっちも頭に入らない私達を相手に、
それでも熱心に講義なさる先生。


それはすばらしいことだと思うのですが、
この先生は、OHPシートを用いて実験の説明をしていました。


今でも使っているのかどうか怪しいものですが、
OHPシートというのは
簡単に言えばプロジェクターようの透明フィルムに
投影用の文字や図が書いてあるもので、
黒板に書くのが困難な内容を説明するのによく用いられていたものです。


問題はこの投影機にありまして、
強烈な白熱灯で照らすため、
熱気とタービンの生ぬるい風を伴ってしまうのです。
夏場には是非ごめんこうむりたいものでした。


生徒の席は投影機からはなされているものの
スクリーンに照射される白熱灯の黄色い光は
それだけで室内の温度をあげているかのようです。
私はスクリーンを眺めるのさえ辛くなって、
ノートをとっていた鉛筆を置きました。


すると・・・


暑さにやられたか、
このOHPが急にうごかなくなりました。


先生はすぐさま別なOHPをもってきましたが、
・・・それはなんと投射用の光が「青」でした。


不思議なもので、
その後の授業はその光が表示されているかぎりは
暑さに耐え切ることができたのです。


服の色によって印象が変わるという話はよく聞きますが、
投影機の色で涼を得た話はあまり聞きません。


・・・というより、あのときの私はいろんな意味で
限界が近かったのではないかと思います。