印鑑
印鑑ですよ印鑑。
私が普段使っている印鑑は実家の母が持たせてくれたものなのですが、
これが特別な水晶を使った立派なものらしく、
使う上でいくつか決まり事があります。
①使っていいのは本人だけ
②他人がさわった場合は「月の光」を当てて浄化する
③印鑑入れ付属の朱肉は持ち主の「血肉」を意味するので使ってはいけない
・・・一応かたくなに守りつづけてはいるのですが、
例によって書き出してみるとツッコミ所満載です。
①は防犯上良しとしましょう。
ただ、宅急便が届いたときに、
配達員が所定の場所に押してくれようとするのをさえぎって、
「自分で押します。どこですか?」
・・・と言うのは好意を無下にしているようにも思えます。
②他人がさわった場合は「月の光」を当てて浄化する
何ですか、この「月の光」って。
私は鬼塚ちひろが好きなので「月光」を流すだけじゃだめでしょうか。
・・・まあ①を心がけていればそんな面倒には至らないわけで、
今のところお月様の世話になってはいません。
③印鑑入れ付属の朱肉は持ち主の「血肉」を意味するので使ってはいけない
月光による浄化もさることながら、
こちらはさらに性質が悪い気がします。
宅急便程度ならともかく、銀行の口座を開設するときや、
公の手続きをするとき、必ずしも窓口に朱肉があるとは限りません。
そんなときのために付属している朱肉なのでしょうに、
私は印鑑とは別に、携帯の朱肉を用意しておかねばならないのです。
さらに困ったことに、
使ってしまった時の対処法が示されていないのです。
「血肉」を意味するだけに代価も高くつきそうで怖いです。
宅急便用にシャチハタ程度の印鑑を用意してもいいと思うのですが、
微妙な緊張感がクセになったのか、
未だ二本目の印鑑は持っていません。
ところで、私は各種手続きの際、
印鑑、朱肉、通帳、身分証明書などに加えて
ポケットティッシュを巾着袋に入れていきます。
それはもちろん朱肉の拭き取り用なのですが、
大抵それは「風俗関係」「消費者金融」のポケットティッシュなので
印鑑は既にけがされているのではないかと心配です。
たまには月光に当ててあげましょうかね。