日記の適量とは


日記サイトに載せる文章の量は、どのくらいが適量なのか、
常々考えてきた私ですが、
そもそも「○○文字で書かれたものが日記である」という決まりがあるわけではないので、
誰かに相談したところで
「日記なのだから何文字で書いてもいい」と言われるのが関の山です。
しかしそれだと「何文字で書いてもいい」なら何文字がいいのだろう、と考えてしまって、
永遠に答えが出ません。


そこで最初の疑問をもう一度見直してみることにして
「適量とはどのようなものか」を考えてみました。


色々考えられますが、シンプルに2つのポイントに絞られると思います。

  • 1.基本的に「適量」以外の文章は「長い」か「短い」かのどちらか
  • 2.面白ければ「長い」文章でも「短い」文章でも「適量」


最初に一つ目の「長さ」ですが、
「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉にもありますように、
長すぎても短すぎても「適量」ではないのです。


まず、短すぎるパターンとして、
私は何度か言ってきたネタですが「今日は疲れた」という一文だけでは短いのです。
読むことに苦労はしませんが、短ければいいというわけではありません。


次に長すぎるパターンです。
私のように不定期な更新をする人間は、妙に張り切って書いたとき、
どんなに適量を意識しても、執筆にそれなりの手間をかけていると、
どうしても書いた文章を削りたくなくなってしまい、
「長い」の判断が甘くなってしまいます。
「1時間かけて書いたのだから全部載せなきゃ勿体無い」などと考えることは
よくあることですが、
書くことにかけた時間と文章の長さを関連付けると、
長さの判断にスキができてしまいます。


二つ目に「面白さ」についてです。
例えば原稿用紙1枚分(400文字)の文章があったとします。
これは読んでいる人が面白いと感じていれば短いと感じるし、
場合によっては「物足りない」と感じる事さえあるでしょう。
しかし、面白くない文章だった場合、
同じ原稿用紙1枚分(400文字)の文章であるにもかかわらず
長いと感じるのです。
つまり同じ文章量でも「長い」と感じる時、「短い」と感じる時が存在します。


こうして考えると・・・
1つ目の「長さ」は「絶対量の問題」、
2つ目の「面白さ」は「感覚の問題」で、
これによって冒頭で
「日記なのだから何文字で書いてもいい」といわれるしかなかった理由が
ハッキリします。


日記の文章において、
「絶対量」的に少ないものが「感覚」的に多く感じられることはないのは当然だが、
「絶対量」的に多いものが、「感覚」的に多く感じられないことが在る
ため、
「何文字で書いてもいい」というわけです。


もしかすると人気のあるテキスト系サイトや、ブログの文章量が
毎回ある程度整っているのは運営者なりの適量を
意識的、または無意識的に把握しているのかもしれません。


・・・ということは私も私の適量を見つけ出すのが
いちばん良いのでしょうね。