「行列ができるけれど美味しくない店」


自宅ならドンブリ一つにご飯をよそった方が
洗物が少なくて済む、と述べた私ですが、
満腹感を得るためには複数回にわけてご飯をよそった方が
たくさん食べた気がすると思うのは私だけでしょうか。


近所には二件ラーメン屋があることを以前取り上げ、
片方は行列ができるけれど美味しくない店、
もう片方は行列が出来ないけれど美味しい店、
・・・と紹介したのですが、


前者は後者に比べて美味しくないのですが
実は「安い」という特徴があります。
ラーメンの並盛が
「行列ができるけれど美味しくない店」は400円、
「行列ができないけれど美味しい店」は500円なのです。


さらに「行列ができるけれど美味しくない店」は
替え玉のサービスを行っており、100円で麺だけを茹でてくれます。
「行列ができないけれど美味しい店」は、
注文した時点で量を決めなければなりませんし、
大盛りにした場合700円になります。


単純に麺の量だけで見れば、同じ700円でも
「行列ができるけれど美味しくない店」は
3杯分の麺を食べることができるのです。


一度に茹でる麺の量は各店で異なりますし、
「行列ができるけれど美味しくない店」は細麺、
「行列ができないけれど美味しい店」は太麺なので
もしかすると量は同じなのかもしれません。


しかし、ここで重要なのが、
冒頭で述べた「複数回にわけてご飯をよそった方が
なんとなくたくさん食べた気がする」という感覚です。
正直言って3回も替え玉を注文すると、
量にしてどれくらいなのかよりも、感覚的にお腹いっぱいになるのです。


この店では7杯以上食べた人には色紙を渡して記名させ、
店内に貼ってくれるサービスもしているのですが、
とてもじゃないですが、7杯は無理です。


ところで・・・


美味しくない店、
美味しくない店というと、
なんだか本当に不味い店のように思えます
が、
たまたま軒を連ねる2店を比較した場合の話でして、
「行列ができるけれど美味しくない店」は
食えないラーメンを出しているわけではないです。


あしからず。