読み物の満腹感


毎度ごぶさたしております.
リアルで会って「blog更新しないの?」と言われると
さすがに罪悪感にさいなまれます.


だらだらいいわけするより中身のある話を,
というわけで早速本題.


最近いろんな読み物を手にしながら分析しているのが
「読み物における満腹感」です.
もちろんblogも含みますが,文字媒体のメディアだけでなく,
漫画もその範囲に入ります.


週刊漫画の感想を書かれているサイトをよく巡回しますが,
特に雑誌単位(ジャンプ,サンデー,マガジンなど)で
一通りコメントされているタイプの方だと,
作品ごとに文章量に大きく違いがあります.


それはもちろん思い入れのある作品と,
そうでない作品で差がつくからだということでもありますが,
あらましを述べてから感想を書かれる方も多く,
その週に大きな進展がなくて書くことがないため,
総文章量が減っている,ということがよくあります.


週刊漫画雑誌において,
一作品に与えられるページ数は平均すると20ページ前後です.
何らかのキャンペーン的に「増ページ」なんてこともありますが,
そういった特別な機会でもなければ,
人気作品だろうとそうでなかろうと,
ページ数にほとんど差はつきません.


同じくらいのページ数なのに,
書かれている内容量に差を感じるとき,
私はまさに「読み物における満腹感」を考えてしまいます.


漫画のジャンルによっては,
そもそもストーリ展開がなかったりもするので,
一概に進展次第でのこととは言えないのですが,
自分が読んでいる漫画で
「今週はあまり進展なかったな」と思った作品が,
感想サイトでも取り扱いが軽かったりすると
「ああ,やっぱり満腹感がたりなかったんだなぁ」と
改めて思うわけです.


じゃあどうやったら「満腹」になるのか?と言われると,
「時間経過」「場所移動」「人物登場」など,
広い意味での状況変化に寄るところが大きいとは思ってますが,
どれか一つだけというわけでもないようで,うまく言えません.


・・・なんでこんなことを考え始めたかといえば,
なんとなく新聞の第一面コラム欄を見ていて,


「ここに収まる文字数でもある程度の満腹感があるのはすごいなぁ,
同じくらいの文章量でblogを書くくらいなら,
このコラム欄と同じように毎日更新できるかなぁ」


・・・などと思ったからなんですが,あれはあれでプロの仕事なわけで,
そう簡単に真似できるものでもないんですよね.